久しぶりに本屋に行った。
しかも2時間以上同じところで立ち読みしていた。
だいたい数学は大学の1年で断念した。
量子力学も量子化学も単位は(確か)とったけれど全く理解していなかった。
量子力学って何だったんだろう?と改めて思った。
それで本屋に行くことにした。
量子に関したコーナーの本を端から眺めていた。
150冊くらいあった量子関連の本のうち基本的なことをちゃんと書いてあったのは2,3冊だった。
それの高い方の本を立ち読みした。
最初の方しか読めなかったけれど、シュレディンガーの方程式がどういう意味なのかまでは
わかった。
そうか、そういうことだったのか。と思った。
学生の頃は三角関数から虚数関数への移行について理解していたのだと思う。
しかしその後の数十年であれが一体何だったのかすっかり忘れていた。
高校の3年間、いや中学からの6年間で数学は公式を覚えて機械的に解くことしか勉強していなかった。だから大学に入って最初の数学(微積分学・線形代数)の内容がほとんど理解できなかった。それで自分はあいかわらず機械的に解くことを考えていた。
あの時単位など気にせずもっと「数学」を勉強すべきだった。
本屋から1冊、1番安くしかもちゃんと書いてある本を買ってきた。
それをまた最初から読んでいる。
三角関数と虚数関数の関係がすんなり理解できた。
何度も読めば自分で最初から解を出せるだろう、とさえ思える。
量子については今まで考えていたことに間違いが多かったのに気が付いた。
なぜ三角関数なのか。
だいたい「波」ではないだろう、と気が付いた。
ラザフォードの原子モデルは間違いだと教えられてきた。電子は雲の様に存在するとか。
改めて考えると結局あの原子モデルは間違えてはいないだろうと思う。
スリット問題にしても、あたかも波のような現象として現われるだけのことだ。
どちらにしても存在確率のことだ。
改めてスリットの現象を考えると、当然のように思える。
あれほど不思議な現象だと思えたのは何だったんだろう。
世界は数学でできているかもしれない。