5/20/2020

ひとの記憶って

限りがあるね。
少なくとも思い出せる量っていうのは限られてる。
僕がここに書いてきたことで僕の思い出せる記憶はほとんどのような気がする。
あとは断片だ。
ほんとに一瞬のこととか。

前に書いてない(と思われる)ことを書こう。

仙川の学校に行くまでの商店街にあったパン屋。
確か駅から来ると左側。
その店に入った時の匂いを時々思い出す。
たぶん他のパン屋ではあの匂いはしない。
いや、似たようなにおいかもしれないけど、
僕の記憶にある匂いはそれのどれでもない。
それとあの茶色のパン。
それから?
・・・店の中を少し歩いたシーンを思い出す。
あ、お金を払ってるシーンも、
店に入って右側はガラス戸があった?
記憶違いかもしれないけど、
なんかそんな景色。
茶色の柔らかいパン。
柔らかすぎて大事に持たないとつぶれてしまう。
紙袋だった。
何の変哲も無い薄茶色の紙袋。(たしか)
パンは焼きたての匂いがした。
ああ、あの匂いもう一度かぎたい。

あの商店街のことは他にはほとんど思い出せない。
あ、学校側の出口、信号の手前左側は本屋だったかな?
小さな本屋。
違うかな?・・

少なくとも1000回くらいは通った道なのに
いったい何を考えて歩いていたんだろう?

学校から誰かと一緒に歩いていたことが多い。
男だと小柳。
あいつはなぜか僕の肩に手を置いて歩いていた。
変だよね? でもストレイトだよあいつも僕も。
小柳もクラシックファンだったから音楽の話をよくした。

あと地引君。彼ともクラシックの話をしながら歩いた。
ああ、彼はブラバンだったから一緒に帰れたのは少ないかも。
彼は新川の団地だったから学校からバスに乗らずにずっと歩いて帰った。
その間音楽の話をずっとしてた。
江川君も車で来てないときはバス停まで一緒に歩いた。

女子は?あと
一人としか歩いていない。
クミちゃんだ。
何度か一緒にバス停まで歩いた。
他に女子とは歩いていない。
クミちゃんは三鷹駅からも一緒に歩いたことがあるなあ、そういえば。
あれは何で一緒だったんだろう?
高校卒業してからだった。確か。
江川とクミちゃんが高円寺(最近阿佐ヶ谷だったかもと思う)の
小さな公会堂でフォークコンサートに出たのを見に行った。
ああ、三鷹公会堂で僕と降矢(恋ヶ窪の)がコンサートに出た時に
クミちゃんと彼女の友達2人で見に来てくれた。
あれはいったいいつだろう?
降矢だから大学1年かな?
まてよ、どうやって僕はそのコンサートのことをクミちゃんに伝えたんだろう?
謎だ。
ようするにあの頃僕と親しかった女子の友達は、あとはクミちゃん
くらいしかいなかったってことだな。

僕はもてなかったってことだな。
というかあんまり魅力は無かったんだろうな。
というか(笑)あの学校真面目だったのかな?
なんかみんな真面目に勉強してたような気がする。
その道を外れた生徒はいたかな?
いないような気がする。

あ、今なんか思い出した。
黒田さんっていたね。
彼女は誰かといつも一緒だった。
バス停までの道を歩いていたシーンを覚えている。
あの男の方は僕は知らないな。けれど背が高くて、顔つきを覚えている。
あと、ほかにこれ見よがしに(笑)付き合っていたのはいたかなぁ?
なんかあんまり思い出せない。