僕はまともには弾けないんだけどね。
ピアノ弾くっていうのは僕としてはバイエルとかなんとかの話じゃなくて
自分の思った旋律を自分の思った風に弾けるかどうかということ。
左手で和音の伴奏をしながら右手でメロディーを弾くというのが
たぶん一番初歩的なことだとおもうのだけど、
それはそれでいいんだけど、
この左手が右手の合間にメロディーあるいはアルペジオで
流れるように入り込んでくるという弾き方が好きだ。
それが自由にできるようになったら
「俺、ピアノ弾けるよ」と言えるかもしれない。
まだそれができない。
こういう弾き方はもちろんギターにもあるけれど、
高音部の合間に低音弦が別のメロディーを弾くみたいにね、
どちらも同じ障壁がある。
僕の左手は(左指は)思うように動かない。
だからギターでのその弾き方は遥か昔に諦めた。
それは左手の薬指と小指の神経が無くなって
感覚が無くなってきた頃に諦めた。
大学生の頃だ。
でもピアノの方はまだ希望があるということが最近やっと認識した。
少なくとも3本の指は自由に動くし、
あと2本のどちらかは一つの鍵盤を押さえられる。
だからたぶん全く動かないよりは高い可能性(ポテンシャル)がある。
あ、そうだ。
学生の頃Chemical Potentialを「科学的潜在能力」と言った人がいたな。
間違いではないと思うけど彼はその後ずっとそれをネタに笑われてた。
なんだっけ?
ああ、僕は恵まれているのに、それをやらないのは罪だということ。
罰が当たる、きっと。
だからそれを少しずつ練習してる。
ピアノ教室に半年通ったけど、
僕にはすぐにはできないと思ってやめた。
でもどうすればいいのかは教えてもらった気がする。
だから残りの時間はそれをやろうと思う。
終わり