10/10/2019

ゆめのはなし

君のオレンジ色のコートは肩のところが少しはげて地が見えていた。
「なんでそのコートを着てるの?」と思った。
だけどそれには見覚えがあった。
それから君はいつもそうしてたようにスタスタと歩いて行ってしまった。
僕は後を追うけれど、どこに行ったのか。。。
そうだ家に行ってみようと思った。
でも家に行くと僕は入れてもらえないと思った。
それで家に行くのはやめた。
電話してみようと思った。
でも携帯の画面はいつものようにぼやけていて
どこを押していいかわからない。
電話番号も覚えていない。
「あ、そうだ!あの家にはもういないんだっけ!」と思い出した。
「なんだマンションにいるじゃないか!」と思った。
その時、オレンジ色のコートは僕のコートだと思い出した。
ずっしりとしたコートだ。
そうだった?
コットンのコートだ。
箱根だ。
箱根で野宿した時に着ていた。
あ、でもあれはオレンジじゃない。
コットンの白い色だった。
いや、違うグレーだ。
そうするとあのオレンジ色のコートは何だろう。
少し表面がはげて下地が見えていたのが妙にリアルだ。
匂いだ。
芳香の。。
もう何が本当なのかわからない。