今朝テレビで特集していた。
この方は存じ上げなかった。
静岡連隊に従軍して写真を撮っていたそうだ。
出兵する兵士たちを建物の上から撮った写真と、遺骨になって帰って人々の首に掛けられた白い箱の列の写真はすごく説得力がある。残酷な写真だ。
彼が自分の写真集に載せた見開きの大きな写真は
戦争が終わってから銃剣を喉に刺して自殺した兵士の写真だった。
その写真集が世に出た時批判する新聞がけっこうあったそうだ。
しかし写真の本当の力というのはそういうものだと思う。
焦点をぼかしたり、間接的な写真では表現できないものがある。
トランクいっぱいのプリントとネガが焼けずに残ったのをみつけて
トランクに抱きついて号泣したというのは良くわかる。
大勢の戦死した兵隊の写真がその中にあったからだ。