あの不思議な映像は決して忘れない。
「ツィゴイネルワイゼン」、「陽炎座」いずれも不思議な気分にさせる映画だ。
あまりのめり込むと少し怖くなる。
ツィゴイネルワイゼンはサラサーテ自身が弾いた音が残っている。
ただ演奏が残っているだけなら映画「ツィゴイネルワイゼン」は生まれなかったろう。
演奏後半で少し静かになったところにサラサーテの声が入り込んでいる。
聴いてみるとどちらかというと爽やかな感じの軽い声だ。
何て言ってるのかはわからないが、wikiによるとピアニストに演奏を短くしてくれと
言っているらしい。録音盤が終わりそうだったのだろう。
昔の蓄音機でこの声を聞こうとした時、どうだったのだろう。
家にも蓄音機があって子供の頃にそれで遊んでいた。
その音の感じは覚えている。
意外に今のピックアップよりも良く聞こえたのかもしれない。
今の再生機は高い音から低い音まで幅広く再生してしまうから。
しかし1900年ぎりぎりくらいの人は生の声や演奏が残っているんだね。
100年以上前だ。