私が映像(画像処理)の仕事を始めた時、解像度は256×256だった。
白黒でビット数は4ビット。16諧調。
それから512×512になって、諧調はカラーでRGB各8ビット。
その時になってもビデオ映像はNTSCで変わらなかった。
普通のカメラだったら水平256の解像度はほんとうにとれていたのだろうか?
カラーカメラはさらにひどかったと思う。
もうずっとそのままだった。
当然見る方のテレビもそんなものだった。
たぶん水平は240くらい、垂直も同じくらいだったと思う。
垂直はインターレースしてたから倍の480本の走査線はあったけれど、
実際はそんなに見えてなかったと思う。
ハイビジョンが出た時、街の電器屋で50インチくらいの画面で初めて見た時、
すごいと思った。
でもその時の映像も今みたらどうだろう?
フルハイビジョンの映像に見慣れてしまっているから、たぶん当時の映像は
そんなにきれいではなかったかもしれない。
それで4Kだ。
確かに電器屋で隣同士の映像を見れば違いがわかる。
でも家で普段見るのにはどうだろう?
画面に食い入るように見ることはあんまりないだろう。
私は景色が好きなのでフルハイビジョンの映像くらいでないと満足できない。
でも十分のような気がする。
今は。
いつか、まだ十年くらい生きていて、4Kが普通になって8Kも普通になった時に、
「ああ、フルハイビジョンはだめだね」って思うだろうか?