2/28/2026

地震と急降下

ハンググライダーの練習中のこと。
練習場の斜面は山のテイクオフからちょうど1Kmくらいのところにあった。
今はハングをやっていたスクールは無くなってしまい、
他のパラグライダーのスクールになっているようだ。
この斜面に10人くらいの人達が順番を待っていた。

何時だったか私もその順番を待って斜面に座っていた。
ほとんどは学生だった。
中に4人くらい社会人の人がいた。
女性も3分の一くらいいた。
良い風が無いとずっと待たなければいけない。
でも無風の場合は飛べる。
その時も夏の無風だったように思う。
3人くらい前の人が飛んだ後だった。
向いの石岡の方からゴーという音が聞こえてきた。
何だろう?と思っていると急に地面が揺れ出した。
たぶん震度4くらいあったと思う。
皆「オー!」という声を出した。
地震の経験は数え切れないけれど、
あんな地鳴りの音を聞いたのは初めてだった。


その斜面で練習していると上の山から飛んで来たハングが
ランディングに入るコースがちょうど練習斜面の上のあたりだった。
時々真上で急な降下をするハングがあった。
下にいると「ヒュー」という大きな音が聞こえる。
あれはどのくらいの降下なんだろう?
といつも思っていた。

自分が山の上のテイクオフから飛ぶようになって、
そうだ、あれをやってみようと思い
600メートルくらいの高度から思いっきり降下してみた。
ほんとに思い切りバーを引いた。
私のグライダーはパイロットが乗るクラスの機体ではなく
翼の半分くらいがダブルになっている機体だった。
あれは大丈夫だったのだろうか?と今にして思うけれど、
かなりの降下だった。
降下している途中で速度計(ピトー管式の)を見ると
60Km/hくらいを示していた。
それが正確だったか知らないけれど、
そのくらいの速度だった。
ヒューという音は聞こえなかったけれど、
耳の横で風を切る音はかなりすごかった。
たぶんその間3秒か4秒だったと思う。
あれは下で聴いていたらどんな音がしたのだろう?

それ以降何度も飛んでいたけれど、実際にランディングの為に
降下する以外では試していない。
面倒なので速度計は付けなくなった。
バリオ(上昇下降のセンサー)だけは付けていた。

時々あの降下を思い出す。