ハンググライダーの練習中のこと。
練習場の斜面は山のテイクオフからちょうど1Kmくらいのところにあった。
今はハングをやっていたスクールは無くなってしまい、
他のパラグライダーのスクールになっているようだ。
この斜面に10人くらいの人達が順番を待っていた。
何時だったか私もその順番を待って斜面に座っていた。
ほとんどは学生だった。
中に4人くらい社会人の人がいた。
女性も3分の一くらいいた。
良い風が無いとずっと待たなければいけない。
でも無風の場合は飛べる。
その時も夏の無風だったように思う。
3人くらい前の人が飛んだ後だった。
向いの石岡の方からゴーという音が聞こえてきた。
何だろう?と思っていると急に地面が揺れ出した。
たぶん震度4くらいあったと思う。
皆「オー!」という声を出した。
地震の経験は数え切れないけれど、
あんな地鳴りの音を聞いたのは初めてだった。
その斜面で練習していると上の山から飛んで来たハングが
ランディングに入るコースがちょうど練習斜面の上のあたりだった。
時々真上で急な降下をするハングがあった。
下にいると「ヒュー」という大きな音が聞こえる。
あれはどのくらいの降下なんだろう?
といつも思っていた。
自分が山の上のテイクオフから飛ぶようになって、
そうだ、あれをやってみようと思い
600メートルくらいの高度から思いっきり降下してみた。
ほんとに思い切りバーを引いた。
私のグライダーはパイロットが乗るクラスの機体ではなく
翼の半分くらいがダブルになっている機体だった。
あれは大丈夫だったのだろうか?と今にして思うけれど、
かなりの降下だった。
降下している途中で速度計(ピトー管式の)を見ると
60Km/hくらいを示していた。
それが正確だったか知らないけれど、
そのくらいの速度だった。
ヒューという音は聞こえなかったけれど、
耳の横で風を切る音はかなりすごかった。
たぶんその間3秒か4秒だったと思う。
あれは下で聴いていたらどんな音がしたのだろう?
それ以降何度も飛んでいたけれど、実際にランディングの為に
降下する以外では試していない。
面倒なので速度計は付けなくなった。
バリオ(上昇下降のセンサー)だけは付けていた。
時々あの降下を思い出す。
