長いことオーディオに関連した仕事をしてきたのだけど、
最初からオーディオには懐疑的だった。
どっちがいい音か?なんてわかるわけない。
とずっと思っていた。
もちろん自分でもいやというほど聴き比べとかをやった。
結局(よっぽどひどいものでなければ)どっちが良いかなんて
わかるわけがない。
わかるのは低音の出方が違うとか、こっちの方が定位がはっきりしてるとか、
高い音がキンキンしてるとか、ちょっと音がボケてるとか、
そういうことはわかる。
そういうことがわかるのはよっぽどひどい製品だ。
そうではなくて一定のレベル(金額)以上の製品を比べた時
違いはわからないと思う。
違いは雰囲気で左右される。
どっちが「いい音」かなんてわかるわけがない。
そういうことを今でもまだやっていることが驚きだ。
コンデンサーを交換すると音が良くなるとか、
スピーカーのケーブルを変えると音が良くなるとか、
そういうことを平気で言っている。
しかもそういうことを言っている人達は高齢者だ。
後期高齢者かもしれない。
いずれにしても6000ヘルツ以上の音が聞こえないのに
いい音もくそもあったものではない。
20代の若者が言うならまだわかる。
でも高齢者にはたとえ違いがあったとしても
違いなんてわからない。
それとは関係なく周波数はどこまできこえるだろう?
とサイン波の周波数を上げて行ったら、
やはり6000~7000Hzくらい以上は聞こえない。
若い頃に同じ実験をやった時は18000~19000Hzくらいまで聞こえた。
今それが半分以下の周波数しか聞こえない。
これだとギターの音がどうこうなんていうのも気が引ける。
その実験をやっていた時、傍で寝ていた猫は20000Hz以上の音も
聴こえるので、寝ていたのにスッと首を上げて
どこから音がするのかを聴いていた。
こっちは音が出ていることもわからないのに
それに反応する猫が不思議に思えた。