11/17/2025

「ワンセカンド・永遠の24フレーム」という映画を観た

 中国の映画だ。
文革当時の中国で矯正収容所にいた男が、
娘がニュース映画に写っているという手紙を知人からもらい、
その映画を観るために脱走してその映画を上映している村に行くという話。
途中フィルムを運んでいるバイクからフィルムを盗むが、それをまた
別の女の子が盗んでしまう。
女の子には勉強好きな弟がいる。
女の子は弟と暮らすために一生懸命。
男といろいろやりとりがあるが、心情的にお互い親しくなって行く。
それからすったもんだがあり、とにかく映画は上映される。
そのニュース映像に1秒だけ男の娘が写っている。
男はそれを見ることができるが、保安員に捕まってしまう。
捕まって連れて行かれる時に映画館の主人が男の娘が写った
フィルムの一コマを新聞紙に畳んで男のポケットに入れてくれる。
それを途中で保安員に見つかって捨てられてしまう。
それを遠くから見ていた女の子が捨てられた何かを探しに
その場所に行く。
女の子はそこに落ちていた新聞紙を折りたたんで大事にしまう。
何年か経って文革が終わって男は解放され
またその村に行く。
そこですっかり端正な身なりになった女の子に会う。
女の子は家に大事にしまっていた新聞紙を男に渡す。
男が新聞紙を広げるが何も入っていない。
二人でその新聞紙を見つけた砂漠に行くが
何も見つけることができない。
二人で笑いあうシーンで終わる。

前半は男の横暴さと愚かさにいらいらするが、
文革が終わって人々が穏やかになって行くところが
何ともいえずいい感じにできていた。

これはニューシネマパラダイスの中国版のように思えた