ギターを壊わしたことは無い。
壊したくなることはある。
たぶん人類史上の最大の謎だと思うけれど、
かつて(今も)ギターを壊したギタリストは多い。
ステージ上で最初にこのパフォーマンスをやったのは
Pete Townshendらしい、1964年。
それからJeff Beck 1966年。
そして Jimi Hendrix 1967年。
それに続く数多のギタリスト達。
最初の2人はたぶん癇癪を起したかパフォーマンスだと思う。
3人目のジミヘンがこれをステージ上で儀式の様に行ったことで、
Smashing Guitarsが昇華(笑)されたのだろう。
ジミヘン以降はジミヘンの模倣でしかなくなったように思える。
ギター弾きがギターを壊すというのはどういう心境なのだろう?
壊したギターがアンティークな高額なものであったとしたら
意味がわからないでもない。
だけど「壊し用」のギターを用意して壊すのはいただけない。
自分が愛用していたギターを壊すときは自殺に近い。
自分が自殺できないからギターに託す。
あるいはその行為で自分自身が自殺したとみなす。
そういうものであってほしい。
ジミヘン以降、ステージでギターを壊す行為はお笑いに過ぎない。
やるなら死ぬ気でやって欲しい。
バニシング・ポイントのドライバーの様に。