夢は残酷だ。
忘れようとしていることをその最も正確な形で
しかも最も心を傷つける形で見せる。
「もういいじゃないか」と言いたいことを
何度も何度も見せる。
「わかった、そうだよ、いい加減な奴だったんだよ!」
それは自分でももう十分わかった。
だからもうその夢は見せないでくれ。
でもその夢で夜中に目覚める。
「いったい何で自分はあんなだったんだろう?」
その時に思う。
こんなにひどい人間はそんなに居ないと思う。
いや、ここに一人いるから他はどうでもいのだけど。
「じゃあ、あの時どうすれば良かったんだ?!」
もう一度戻ってやり直したとしても
同じことをしていたと思う。
だけど今のこの気持ちを持ったままで戻れるなら
やり方は他にあったと思う。
全ては周りの人の善意で生き延びただけだ。
私は天国でその一人一人に謝罪とお礼を言わなければいけない。