ほんとに悲しい事故が起きてしまった。
だれもあんなことになるとは思ってもいなかっただろう。
ニュースを見ていて思い出したことがある。
群衆に押しつぶされそうになった時のことを。
あれは国会議事堂の近くだった。
デモの群衆の中にいた。
あの時は何のデモだったか忘れたけれど、数万人いたと思う。
だから6・15か10・21だったと思う。
私はべ平連の人たちと一緒にいた。
どこだったかの緩い坂道だった。
前には多分200メートルくらいデモの人々が歩いていた。
左右が壁だったところで列が止まった。
前方に機動隊がいると誰かが言っていた。
前には進めないのに後ろからどんどん押してきた。
何分くらいだったかわからないけれど、
だんだん足を進める場所も無くなってきて
ものすごい圧力で前後から圧迫された。
呻いているひともいた。
全く動くこともできない状態で、
足が浮いた。
私は178cmあるので大きい方だと思うけれど、
押し上げられて足が浮いた。
その時にはもう息をするのも苦しかった。
たぶんそんなに長い時間じゃなかったと思う。
記憶では長いけれど、
5分くらいだったと思うけれど、
人々の圧力を知った。
昨日の事故はあれのもっとすごい状態だったと思うと、
とても止めるとか、逃げるとかはできなかっただろうことは
想像できる。
悲しい事故だった。