どうでもいいことを書いてしまったけれど、
私の時代に始まったものの一つにMIDIがある。
MIDIができる前からシンセを手作りして遊んでいたのだけれど、
全てアナログ電圧で決めていた。
アナログは連続値だから音階も長さも連続的に変えることができた。
逆に見れば、値は連続値を取らざるを得なかった。
正しい音階にセットしようとしても(半導体の)温度変化で音程は変わってしまった。
それを調整しながら音楽を作っていた。
それがMIDIができてからはデジタル値で変えるようになった。
音階も正確になったし、音色やフィルターの値も瞬時に帰ることができるようになった。
MIDIが出始めの頃は音源側はアナログ回路でできていて、それをMIDIで制御する
というやりかただった。
今はたぶん全てデジタルにやっているはずだ。
FM音源は?と考えるとやっぱりデジタルフィルターでやっているのだろう。
あのフィルターは何って言っただろう?と思い出してみると
FIRフィルターだ。
当時は珍しい(今のCPUのような)真四角のICだったように思う。
当時はシリアル信号ではなくパラレルの12ビットを入れて12ビットで出ていた
ように思う。
今はたぶん現実の信号としては1ビットだけれど、シリアルで12ビットとか16ビットとか
で処理しているのだろう。
クロック信号がすごく早くなっているから少なくとも音声信号くらいは十分処理できるの
だろう。ハイビジョンなどの映像信号はどうだろう?
FIRフィルターはステップがあって限られたステップ数の中で平均処理とかフィルター処理
とかしていた。FIRフィルターに送り込みながら次の処理をリアルタイムにしなければ
いけないから、全体はパイプライン処理を行っていたと思う。
だから入り口と出口では時間差がある。
そういえば地デジ放送の開始当時はまだブラウン管テレビと液晶テレビが両方あった。
同時に2台を見ていると映像も音声も液晶テレビは数秒遅れていた。
たぶんフィルター処理もあるけれどFIFOメモリーみたいなものを使っているのだろうか。
液晶(デジタル)テレビの中はどうなっているのだろう?
そういえば回路図とか構成図とか見たことがない。
MIDIの話だった。
MIDIが生まれたのは1980年ころだと思うけれど、
現在まで同じ規格できているのだろうか?
少なくとも昔の機械はそのまま動く。
だとするとたいしたものだ。