マレーシアの昆虫の番組を見ていた。
擬態する虫が多い。
理由のある擬態はわかるが、なぜそうなったのか理由がわからないものがある。
はっきりって「変」だ。
変というのは裏がありそうだという意味でだ。
この世界は誰かがプログラムした仮想の世界だという説がある。
私はその説は全く信じていないが、自然の法則というのは一種のプログラムのように思える。
とてもよくできたプログラムだ。
しかしどこかにバグがあるんじゃないだろうかと思っている。
あるいはプログラムであることを知られてはまずいけれど、それが露呈している部分が
あるのではないだろうか、と思う。
地球に生物が生まれた原因も偶然にしてはできすぎだけれど、理由が付けられないわけ
じゃない。そういうものはかなりある。
それで問題にしたいのは「コノハムシ」だ。
まず木の葉にそっくりな外観だ。しかも虫食いや日焼けまで真似している。
あるいはその虫が育った樹木の木肌に全くそっくりな模様を付けているものもいる。
「そういう外観をした虫だけが生き残った」とかいう説もあるけれど無理がある。
しかも化石調査によると彼らが似せている広葉樹よりも彼らの方が木よりも先に生きていた
という研究結果もあるそうだ。それはまあ何かの理由による間違いかもしれないと思うけれど。
もう一つコノハムシで不思議なのは、彼らは太陽の方向にお腹を向けて木の葉にへばりついて
いるそうだ。そうすることによって彼らの体の部分が陰にならずまるで葉っぱのように葉脈だけ
しか見えなくなるそうだ。
そうなっている理由は羽の裏側と体の部分が白くなっていて太陽が当たって羽と体の間で
光が反射して体部分が陰にならないからだ。
そこまでは理解できる。
しかしその”外界から見た時に体部分が隠れる”という現象が、彼らがその体質を持つと
いうことに対してどうやって影響を与えたのだろう?
例えばもともとはそういう体質を持っていなくて、外界から襲われることがあったとしても
いったいどうやってその「外から見た外観を改善しよう」という影響力が生まれたのだろう。
彼ら自身は自分の外観を見ることはできないし、彼らの体が自発的に外観を改善しよう
としたということなどありえるわけがない。
いったい誰が彼らの外観を見たのだろう? そして、もう少しわかりにくくしよう、と誰が
やったのだろう。
擬態に関しては選択説だの進化説だのいろいろあるけれど、どれも説得力がない。
私はこれらは自然の法則というプログラムの欠陥のように思える。
これは例えば、こんな風に文章を書いている時に「母」と文字を書いたら、自動的に
自分の母親の名前が表示されてしまうようなものだ。
非常に良くできているけれど、なぜおまえがその名前を知っている? というこだ。