モーガンフリーマンが番組でなんとかいう部族には時間という概念が無いとか言っていた。
まあ、そういうこともあるだろうなと思った。
それじゃあアイヌはどうなんだろう?と思ってちょっと調べてみた。
調べてみたと言ってもネットのアイヌ語辞典を調べたわけだけれど、
自分の持っているアイヌ語辞典はどこかに入り込んで見つからない。
ある辞典では、時間、時に関係した言葉はこんなところだった。
サクアン=夏になる
サクケシ=秋
サクパ=夏の間
シリアン=時がたつ・そう言う状況
シルペケレ=夜明け・夜が明ける
シロヌマン=晩になる
タヌクラン=今夜
タネポ=今
タノクラン=今晩
タント=今日・本日
タントオロ=今から
チュイマ=遠い
チュク=秋
テウンノ=これから
テエタ=昔
テエタクル=昔の人
ト=日・昼間
トーケシ=正午頃
トゥイマ=遠い
トゥイマウタリ=遠い祖先
トオ=はるか・ずっと遠く
ニサッタ=明日
ヌマン=昨日
パイカル=春
パイカラ=春
マタ=冬
ペケレチュプカムイ=太陽
モンケシナ=現在では
http://www.h3.dion.ne.jp/~oyama/boukenn-folder/bouken-ainugo-ziten.htm
また別の辞典では、前出の言葉以外では、
an 時刻、時期 ~になる (an hi wano: 生まれた時から)
ci 和語の「時ジ」
hemtom ある時
hi orowano ~した時から
hi ta ~の時に
hine ~した時に、していると時に、の時に
humne 時には、時々
imakake その時空の後ろ側 imak :後ろ、~の後
ioka 時間的にその後
kane kor 時間が経って、過ぎて
kotpok (時間的な)前、直前
okayasu 時間が経過して
or ~の時 orが頭に付くと時間を表す
ounno (時間的に)~ずっと
poni 小さい時 poni wano:小さい頃から
pon-ram 幼い時
rapokke そのうちに
siran 時が経つ
ta 空間時間の位置 ~に
turayram ~すると同時に
http://tommy1949.world.coocan.jp/aynudictionary.htm
こうやって並べてみると和語以外でも時間の概念、間隔というのは我々と
同じように持っていたと思える。
そう考えて行くと、それじゃあ我々は「時」という概念を大昔から持っていたのだろうか?
と考えてしまう。