この前まで高校の数学の本を読んでいたけれど、
ちょっと飽きてきたので今度は高校の化学の本を読んでいる。
化学も数学に負けず、改めて考えてしまうことが結構ある。
一番面白いと思ったのは物質の原子量だ。
例えばリチウム(Li)の原子量は6.941だ。
私は当時、この数字が整数でないことを疑問に思わなかった。
「まあ、計ってみるとそういう値なんだろう」としか思わなかったと思う。
だけど普通に考えたら整数でないとおかしい。
陽子と中性子の数の和なのだから。
陽子3個+中性子3個で原子量は6だ。
同位体があるから中性子が4個のものは原子量7だ。
これの存在比に基づく平均値が6.941になる。
同位体はこのくらいの比率で存在するからそれぞれを
足して平均するとこういう値になる。・・・ということで
納得していいのだろうか? とは思わなかったのだろうか。
いやそんなことは1mmも思わなかった。
原子量と言っているのにそんな適当な数字でいいのだろうか?
と思って欲しかった。
そう、つまり原子量6のやつと原子量7のやつを別々に
計算して最終的に存在比で、現実的にはこういう値になります。
とか(むだな)計算をして欲しかった。
このことだけを考えても、高校の勉強はただ覚えて、
何も疑問も持たずに解法だけを学んできたと言えるだろう。