まだアマストにいた頃だ。
小伝馬町に会社があった時。
会社の50ccを借りて会社が終わってから平井にあった教習所まで通った。
調べてみると片道7キロくらいある。
よく行ったなと思う。
普通免許を持っていたので学科の方はパスだった。
一緒の頃に教習した人はほとんど高校生で、同い年くらいの若い女性が一人。10歳くらい上の男の人が一人。いつも同じメンバーだった。
教官はけっこう若い男の人で、雰囲気は自衛官あがりのような感じだった。
格好良く、気持ちのいいひとだった。
バイクはカワサキの400。ごつい感じの重いバイクだった。
教習は結構すんなりだったけれど、失敗がいくつかあった。
一つはバイクにまたがったまま、足で少し移動しようと思い。
なにかの原因で、エンジンがかかったままアクセルを全開にしてしまった。
その時ニュートラではなくクラッチを握っていた。エンジン音に驚いてクラッチを戻してしまった。
バイクは又の下をすり抜け、すごい勢いで走っていった。
そして教習所のフェンスを半分くらいまで駆け上がった。
あれにはそこにいた全員が驚いた。
でもまあ、よくあることなのか怒られることもなく、注意するように言われただけだった。
もう一つは卒業試験の時、すべて完璧だったのに、パイロンの1つに車体をこすってしまった。それで試験をやりなおさないといけなかった。その時のメンバーで落ちたのは私だけだった。
2回目の試験はうまくいった。
その後、その10歳くらい年上の人とは何度か連絡をしあったように思う。その人はほどなく大型免許もとったと言っていた。
しかし、そもそもなんで自動二輪をとろうと思ったのかが不明だ。
何かに憧れていたのだろうか?
トライアルバイクがいいなと思ったのはあれは免許を取る前だろうか?後だろうか?
考えられるのはそれだけだ。