聴いてみた。
これも昨日の「皇帝」と同様衝撃的な演奏だった。
第一楽章からしてオーケストラで聴いていた曲と同じものか?
と思わせるほどの劇的な演奏だ。
編曲はリストなのだ。同じリスト編曲のピアノバージョンを他の人で以前に聴いた
ことがあった。でもその時は(たぶん)忠実にオーケストラを再現していたように思う。
なぜなら退屈でオーケストラの方がいい、と思ったからだ。
でもグールドの演奏は全く違う。
ベートーヴェンの曲の中に隠されたメロディーを引き出して聞かせてくれている。
とても新鮮だ。
私はメロディーをハミングしながら聞いていたけれど、
どうもハミングがハモって聞こえる。
よく聞いてみるとグールドがハミングしながら弾いている。
しかもメインの旋律ではないメロディーをハミングしている。
ところどころバッハを思わせる部分がある。
これはリストの仕業かグールドの仕業か知らないが、
つい引き込まれてしまう。
すばらしい演奏だ。
誰かがコメントを書いていた。
Beethoven wrote the Symphony.
Liszt transcribed it for piano.
Gould added choral.