「この言葉は英語のIt's a fine dayをそのまま訳して使っているので、
元の英語の周波数成分を含まないので意味が無い。」
というのが通説らしい。
しかしこれはどう考えてもおかしい。
まず周波数成分としては「本日は晴天なり」の方が高い方から低い方まで多く含んでいる。
あるいは英語の発音に意味がある、とか言う人もいるけれど、英語の発音を日本で
使っても意味が無い。それより日本語の発声の方がいいに決まってる。
これはたぶん誰かがでっちあげた都市伝説なんじゃないだろうか。
日本語でも英語でも検索したけれど、この言葉(It's a fine day)がマイクテストに使われていたという記述は無い。(…と思う)
何かの映画でマイクテストにこの言葉が使われていたのも聞いたことがない。
「アマチュア無線で使われていた」というのが誰かのサイトに書かれていたけれど、
それなら挨拶は「CQ、CQ」とかだろう。
ちょっと参考になることが書かれていた。
http://www.southgatearc.org/news/april2006/first_words.htm
The first word spoken on radio
'Hello!' Not surprisingly, it was the first word to be heard over the radio some 100 years ago.
From the time he was a young boy, Canadian Reginald Fessenden was fascinated with the idea of transmitting voice. Upon hearing his uncle describe Alexander Graham Bell's demonstration of the telephone, the 10 year-old reportedly asked, "Why do they need wires?" He then spent much of his life trying to figure it out.
His early attempts at voice transmission were unintelligible. With government backing, Fessenden, and his assistant Thiessen, kept trying various improvements until they met with success. The first words transmitted via radio were "Hello! Test, 1, 2, 3, 4. Is it snowing where you are Mr. Thiessen?"
この最後のところだけど、「Test, one , two,」は今でも使われるマイクテストの言葉だ。
その次のところだけど、「It's snowing 」と言っている。
つまり時候の挨拶だ。
たぶん「本日は晴天なり」という言葉を思いついた人は、誰かが時候の挨拶として
It's a fine day「いい天気です」と言っていたのを、そういうもんなんだと思って
使っただけなのだろう。それは自然に出る言葉だから。
使っただけなのだろう。それは自然に出る言葉だから。
しかし、この「本日は晴天なり」という言葉は日本では広く使われてきた言葉で、
とても素晴らしいと思う。思いついた人は天才的だ。
今でも正式に無線でのマイクテストにこれを使うことが決められているらしい。
今でも正式に無線でのマイクテストにこれを使うことが決められているらしい。
この言葉がすべて正確に再現できているかでオーディオ設備の再生精度を
確認するのにとてもいい言葉だと思う。
最近はあまり使われなくなったのが寂しい。