3/13/2014

昭和の音 雨戸

今日は激しい風と雨が朝から降っていた。
布団の中からマンションの窓のカーテンの向こうの雨を見ていて思い出した。
雨戸だ。
雨戸が無い。
昔は朝になるとあちこちから雨戸を開けるバタンバタンという音が聞こえたものだ。
たいてい雨戸を開けるのは父の役目だった。
父は力いっぱい雨戸を滑らせて戸袋に入れていた。
あれは今だったら、騒音で怒られただろう。
でも当時はどこの家でもそうだった。

雨戸はいつから無くなったんだろう?
台風の時は必ず雨戸を閉めた。
そうすると家の中は昼間なのにまるで夜のような暗さになった。
戸の隙間から外の様子を覗いたりした。

スライド(幻灯機と言った)を見る時にも雨戸を閉めて部屋を暗くした。
考えてみれば便利なものだった。

長く家を空ける時も、雨戸は閉めて行ったと思う。
だから留守だということがすぐわかってしまった。
でも当時はそうしていた。