9/09/2025

いや違う、未知との遭遇のことを書こうと思ってたんだ

 「未知との遭遇」のあの5つの音だけど、
あれは天才的だね。
ジョン・ウイリアムズが死ぬ気で考えたのだと思う。
そして今あの映画はあの5つの音のためにあるように思う。
いや、あの映画はあの5つの音の映画だと思う。
一度聴いたら忘れないメロディーだ。

誰か(外国人)が書いていたあの音についての解説を読んだけれど、
シューベルトの「魔王」の旋律に似てるとか、リヒャルト・ストラウスの
「ばらの騎士」に似ているとか言ってるけど
5つの音なんだから、どこかの何かに「似ている」というのは
確率的に絶対あるでしょう。
そういうことじゃなくて、ジョン・ウイリアムズが3音と4音を
オクターブ降下させたこととか天才的だと思う。
オクターブ飛び上がるメロディーというのはいくらでもある。
ドヴォルザークの「母の教えたまいし歌」なんか有名だけど、
いくらでもある。
でもジョン・ウイリアムスのあのオクターブはすごく効果的だ。
特にシンセサイザーで弾いた時に効果を発揮する。

最初の「レ」は次の「ミ」の音で消えてしまうけど
3つ目の「ド」と次のオクターブ下の「ド」と
最後の「ソ」は単純かつ普遍的な「ドミソ」の和音だ。
だけどこのオクターブ下の「ド」が無いとかなり陳腐だ。
そういう意味で天才的だと思う。