5/13/2018

今日の夢

私の娘はまだ6歳だった。
部屋のおもちゃやがらくたの山の中で眠っていた。
「なんでそんなとこで寝てるんだ?」と起こすと
部屋のおもちゃで遊び始めた。
部屋は明るいオレンジ色の光に満ちていて、
部屋の外からの空気の流れを感じる。
私はそばに行って彼女を膝の上に乗せる。
その温かさと柔らかさがはっきりと伝わってくる。
彼女は何か言いながらおもちゃで遊んでいる。
私はそれを見ながら「まだ子供で良かった」と心底思う。
脇に私の母が立ってそれを見ている。
私はふと不安になって、
「お母さん、これって夢?」と聞く。
母はとても淋しそうな顔で何も言わずに見ている。

私はこれは夢か?と聞くのもおかしい、と思っている。
子供はまだ私の腕の中でおもちゃで遊んでいる。
「これ、夢なの?」と自問する。
私は母の手をとる。
母の手はすこしザラザラした指先だが、とてもやさしい。
「ああ、これは本当なんだ」と思う。
母の顔を見る。
まだ、とても淋しそうな顔をしている。
私は腕の中の子供がいないことに気が付く。

目が覚めた。
あれは夢ではないと思った。