その後何度か行っているが、一人で行くのは20年ぶりくらいだ。
最初の目的はバイクに乗りことだった。
予定していた日は雨だったので1日延期だ。
そうなるとどこへ行こうということになる。
まず道庁だ。
あのアイヌ地名の大きな地図をもう一度見てみたかった。
道庁の入り口の職員に「あの地図はどこだったでしょう?」と聞いたが、知らなかった。
それで上の階に行って各部屋を調べた。
無かった。
そこの職員に「あの地図はどこだったでしょう?」と聞いたが、知らなかった。
「もうあの展示はやめたのでしょうか?」と聞いた。
すると「そうですねえ、私も覚えていないくらいですから…」と言う。
そうか残念だ。と思った。
1階に降りた。
「そうだ1階にも何か展示があったなあ」と思って、廊下の奥に行った。
左手の部屋に入った時に、大きな地図があった。
「なんだあるじゃないか」と思った。
道庁職員はちゃんと仕事するように。
そこから西28丁目に向かった。
たぶん昔から変わっていないのはこの景色だけではないだろうか。
店の名前が微妙に変わっているけれど、「東急ストアー」があった場所だ。
この正面の景色はほとんど変わっていない。
東急ストアーから西に少し行くと斜めに入る道がある。
この道がアパートまで続いていた道だ。
その入り口のところ、昔はガソリンスタンドだった。ここでいつも洗車し、ガソリンを入れていた。
今思い出した。現金ではなく月締めでお金を払っていた。綴り伝票があったように思う。
その道を入ると一度クランクがあって緩い坂を上って行く。
そのクランクになっているところに昔は民家があってその塀に美しい蔦が這っていた。
秋になると真っ赤になった。
「バードマンション宮の森」とかかれた看板があった。
この道を突き当りまで行くと右側に郵便局とスギハラさんと呼んでいたスーパーがあった。
そのスパーはまだあった。
このお店がそのまま残っているのは驚きだ。
なぜなら札幌の当時のものはほぼ無くなっているからだ。
このお店は全く昔のままだ。
アパートからすぐなのでここでよく買い物をした。
そこから南に出ると北一条の通りに出る。
記憶では北一条からアパートの方に曲がるのは神宮の鳥居の手前だったように思ったけれど、
実際は鳥居を過ぎてからだ。
そこから神宮の方に入り、公園に抜ける。
そのまま大通り20丁目まで歩くのが車を使わない時の通勤ルートだった。
公園の中は冬は雪に覆われていて、人の歩く道が一本だけ通っていた。
そこを行くと大通りの西の終点の場所に出る。
ここは道路もきれいになって全く別の場所の感じがする。
そこを東に少し戻るとバスターミナルがある。
その向かい側に円山ブロードハイツというマンションがあるが、そこは当時社長が部屋をもっていて、オーディオのリスニングルームにしていた。
よくそこに行って音を聞いた。
そこの窓から写真を撮ったりした。
それもどこかにアップした。雪の中の道を写したものだ。
部屋のカーテンを深いブルーにした。
カーテンを閉めても太陽の光で部屋はブルー一色になった。
そこから北に中通を歩くと西28丁目の地下鉄駅に戻る。
そのちょうど突き当りのところにアパートがあって、友達が住んでいた。
その前に車を停めて友達を待っていた。
ちょうどこの場所。
たぶん同じ場所の40年前。
宮の森を一周した。