12/05/2015

コンピュータは人類を支配するか?

たぶんアシモフがロボット3原則を考えた時にはすでに人工知能が人間以上の存在になることは
予想できていたのだと思う。
その後の映画がSFの世界でもコンピュータが人間に対抗する存在として描かれてきている。
しかしコンピュータが人間を支配する構図はだいたいがコンピュータが自分の意思を持ち
人間以上の思考能力を持つということがその基本のように思う。
コンピュータが人間の自意識と同じような思考を持つことはそんなに難しいことではない
ように思う。感情にしてもプログラミングでそれらしいものを持たせることも十分可能だと思う。
いずれ人間と同じ形状で、人間と同じ意思を持つコンピュータあるいはロボットができるのは
時間の問題だと思う。

コンピュータが反乱を起すかどうか、それはわからないが、そうした方が自分にとって良いと
判断したらそうするだろう。それはたぶん2001に描かれたように人間がプログラミングした
プログラムの一種のバグによって起きるだろうことは十分考えられる。

でもそれは従来のコンピュータの概念の範疇のことだ。
量子コンピュータ、特に量子アニーリングによる方式のコンピュータが発達した時のことを考えると
従来のコンピュータの反乱とか言っているよりも恐ろしいことが起きそうな気がする。

量子アニーリング方式の量子コンピュータは現実世界のエミュレーションをして結果を出すような機械だ。「結果を出す」というのもちょっと違うかもしれない。要するに現実世界と同じような状況においてはどういう結果になるかを見るだけだ。
ようするに計算尺だ。
計算尺では計算した数値をセットした瞬間に(計算時間ゼロで)結果が得られる。
それと同じように人間の行動に対して十分な条件をセットしてやれば人間の行動を予測することもできるのではないだろうか。
そのコンピュータが(少なくとも)人間と同等の意思を持ったとしたらコンピュータの反乱といったものではなく想像できないような状況になりそうだ。