ヴィム・ヴェンダース監督のこの映画を観た。
何も起きないのがいい。
全編を通して出来事と言えるものは3つくらいしかない。
ほとんど知り合いでもない女の子から突然頬にキスされる。
トイレの壁の隙間に〇☓ゲームの紙を見つける。
前妻との再会。
それ以外はどうでもいい。
「ああ、観てしまった」感は否めない。
何だっけ前に見た洋画で同じようなのがあった。
ここにも書いた。
忘れた。
何だっけ?過去の記事を探せばわかるのだけど
面倒だ。
パリ・テキサスだって同じようなものだ。
あれは最後のところに失望した。
何も無くて良かったのに。
「ああ、観てしまった」と思った。
それでPerfect daysのその3つの出来事の内
一番良かったのは、
〇☓ゲームも良かったけれど、
一番は女の子のキスだ。
これはちょっと衝撃だった。
たぶん0.3秒くらいのシーンなんだろうけど、
思わず再生を戻して見直してしまった。
あれはいい。
その後、それについて何の続きも無いのがいい。
その一瞬で終わりだ。
あのあと何かその展開があったら台無しだったと思う。
その続きは主人公の微笑みだけだった。